中国が対岸に見える露中国境の街ブラゴヴェシチェンスク(благовещенск)。
通常、対岸といっても、相手の国が見えることは稀なのですが、ここは川幅が500mのため、お互いの街がすぐ目の前に迫っています。対岸の中国側は黒河市となっていて、発展の象徴である中国式大規模マンションがよく見えます。
夏のブラゴヴェシチェンスクと黒河市
このブラゴヴェシチェンスクですが、ハバロフスクからは600km離れています。基本的にはハバロフスクからシベリア鉄道支線(アムールエキスプレス)に13時間ほどかけて行くのですが、日によっては、その鉄道がありません。そんな時でもブラゴヴェシチェンスクに行くには飛行機かバスとなります。今回は、バスでの行き方について紹介します。
バスは毎日運行していて、日によっては2本運行します。発車は、ハバロフスクのバスセンターです。ハバロフスクのバスセンターでは長距離バスが往来しており、、ブラゴヴェシチェンスクの他、ウラジオストクにも毎日1本が運行されています。ハバロフスクのバスセンターは、ハバロフスク駅から徒歩で20分の場所です。
クレジットカードがあれば事前にネット購入ができたのですが、今は経済制裁でクレジットカード決済ができないので、バスセンター窓口まで買いに行きます。バスセンターに入るとすぐ左手に窓口があり、そこでブラゴヴェシチェンスク行きを伝えます。金額は1850ルーブル(約3000円 2023年末時点)で、毎日19:15分発で約10時間をかけて行きます。
4番プラットフォーム、走行時間10時間15分、出発19:15分
発車までは少し時間あるのでバスセンターの待合室で時間をつぶします。待合室ではピロシキやお菓子を購入できますし、カフェではもう少し手のこんだ軽食を食べることができます。念のため早めに来て、こういった場所で過ごすのもよいかとおもいます。
旅のお供で定番のピロシキも売ってます
乗車は出発時刻の10分前で、一応ロシア語ですが、アナウンスもされます。毎日運行されるバスは、少し大きめのマイクロバスでリクライニングも若干効くタイプのもの。座席はチケットに記載されている指定席なので安心です。
19時15分、定刻通りに発車です。乗客はロシア人の他にも、出稼ぎの中国人なども乗っています。
この日は満席
バスは発射するとひたすら北西に進みます。100~120kmくらいの結構なスピードで走ります。ロシアのロック音楽やラジオがかかっていますが、運転手さんの眠気さまし的要素が強いです。
道自体は舗装されていて、揺れは少ない目
2~3時間ごとに15分ほどのトイレ休憩があり、場所によってはレストランや売店もあって、軽食をすることも可能です。ロシア人にとってはトイレというよりも喫煙タイム。
トイレは無人ですが一応有料で10ルーブル
こんな感じでひたすら10時間ほど過ごし、ブラゴヴェシチェンスクのバスセンターに朝5時に到着。バスセンターには、タクシーも何台か待機しているので、そのまま宿にいったり、駅に向かったりします。駅はバスセンターから徒歩25分で、24時間開いていて、暖をとったり、自販機の飲み物を買ったりできますし、1時間300円くらいでベット付きの休憩サービスもあるので、それを利用するのもよいかもしれません。
バスセンターというより大きな停留所といった感じ
シベリア鉄道のブラゴヴェシチェンスク駅
朝日が昇ってきたので、アムール河に向かうと、目の前には中国国旗と中国っぽい遊園地が見えたりします。冬は河が凍結していて、河の中間地点に国境警備隊が待機していて、やはり露中国境の街であるのを感じさせてくれます。
中国国旗と中国黒河の風景が眼の前に
中村正人さんのハバロフスク・チャンネルではブラゴヴェシチェンスクの街の楽しみ方が紹介されているので、
そちらをご覧になられるのがおすすめです。
https://khabarovsk-channel.com/tour/prepare/blagoveshchensk