バス陸路でモンゴル ウランバートルからロシア ウランウデへ!!

ウラジオストクと東京の直行便が休止となってしまい、モンゴル経由で往復をするようになりました。前回はロシア側からモンゴルへ陸路越境を記事にしましたが、今回はモンゴル側からロシアへの越境についてです。今回も出発はモンゴル・ウランバートル、到着はロシア・ウランウデとなります。
 
 
まず前日にウランバートルでバスチケットを買いにドラゴンバスターミナルへ向かいます。ドラゴンバスターミナルは市内中心から8kmのところにある長距離バスターミナルです。国際便はモンゴルーロシア間のみですが、国内は主要都市全てカバーするハブターミナルとなっています。
 
 
時間に余裕があったので、市内中心のスフバートル広場近くから公共バスでТАЧИ(タチ)という停留所に行きます。ちなみにウランバートルの公共バスは一律500トゥグルグで前払いです。降りる場所等で不安がある場合は運転手さんに「ドラゴン?」と尋ねると大体到着したら教えてくれます。
 
 
 
 
ТАЧИというバス停に着いたら、バスが何台も停車している広場の先にドラゴンバスターミナルの建物が見えます。歩いて5~6分です。
 
     2階から上は小さなお店が入っている
 
 
建物は1階がチケット売り場と待合室となっています。ロシア行チケットは8番窓口で扱っています。8番窓口にはバックパッカーの旅行者を始めとした外国人がしばし来るようで、簡単な英語が通じ、「トゥモロー、ウランウデ、ワン」といってパスポートを見せれば、チケットの購入ができます。今回のバスの値段は134000トゥグルグ(約5400円)と前回より値上がりしていました。季節によっても少し値段が異なるようです。クレジットカードで支払いを行うと、「セブンオクロック、モーニング」と集合時間を案内されます。チケットには出発時刻7:30とあるのですが、集合は30分前の7時ということになっているようです。
 

 
 
         8番窓口は英語対応
 
 
     チケットには乗車情報が記載されている
 
 
当日は7時にバスターミナルへ集合します。同じ時間に2-3台のバスが停まっていますが、チケットに記載のバスのプレート番号、目的地である「Улан Уде」という表示を目印に、ロシア行きのバスを見つけます。それっぽい雰囲気がありますので、まず問題なく見つかると思いますし、不安があればバスチケットを運転手さんに見せると教えてくれるので大丈夫です。
 
 前面にはロシア語でУлан Уде(ウラン・ウデ)の文字
 
 
       車両は結構ゆったり目の韓国製
 
 
チケット右上に書かれた番号の座席に座わり、出発です。ウランバートル市内を抜け、ひたすら草原を走ります。気温も0度で、春と言ってもまだまだ寒いのですが、牛、馬は車窓からよく見えますし、時に道路を塞いだりしてモンゴルらしさも味わえる道中です。モンゴルとロシアの国境までは約5時間ですが、それまでに1回休憩があり、トイレに行ったり、タバコ吸ったりと一服できます。以前は道がガタガタでしたが、最近はだいぶ舗装されたので 乗るのもしんどさは感じないでしょう。
 

 
 
       モンゴルらしいのどかな風景
 
 
         ほっこりとトイレ休憩
 
 
国境の前で約45分の昼食休憩となります。ここでもクレジットカードでの決済が可能です。
 

 
 
       現金もクレジットカードもOK
 
 
昼食を終えると、バスでモンゴル側国境に向かいます。国境直前で、モンゴルの検査官がバスに乗ってきて、乗客1人1人のパスポートと本人の顔を確認します。検査官が確認を終えると、モンゴル国境の出入国手続き建物に到着です。
 

 
 
トランク等、全ての荷物を引き下ろして手続きを行います。基本的に飛行機に乗るときと同じで、荷物をX線に通して、パスポートにスタンプを押してもらって出国手続き完了です。
 
  荷物の上げ下げは乗務員が手伝ってくれ助かります
 
 
改めて、バスに荷物を積み込み、ロシア側国境へ向かいます。国境の直前で、今度はロシア入管の検査官がバスに乗り込んで来て、パスポートと本人の顔を確認します。情勢が情勢ということもあるのですが、モンゴル側は全般的に緩い感じで、ロシア側は若干緊張感が伴います。特に外国人は他よりも念入りにチェックされます。検査官も国から外国人の検査を厳格に行うように言われているのでしょう。
 
 
ロシア側の建物に到着すると、モンゴル側同様に、一度、荷物を下ろし、ロシア入国手続きを終え、再度バスに荷物を積み込みます。この荷物の上げ下ろしと出入国手続きがちょっと手間で、気力と労力を使いますが、モンゴル人の運転手と乗務員が助けてくれるので、結構安心です。
 
 
ロシア入国手続きを完了し、ウラン・ウデ市内へ向け約200km,3~4時間走ります。ロシア領土内に入ると、モンゴル領土内とは少し違う雰囲気です。市内に近づくにつれ、木々が増え、ウラン・ウデの特徴でもある湿地もあちらこちらで見ることができ、既にロシア領土内であるのを感じさせてくれます。ウラン・ウデはブリヤート共和国の首都なのですが、市内に入ってくると、ブリヤート人の第一宗教であるラマ教の寺院がちらほら見えてきて、まもなくウラン・ウデバスターミナルです。
 
   ウラン・ウデの観光名所でもあるラマ教寺院
 
 
午後6時30分、バスターミナルへ到着。到着予定時刻は7時30分でしたが、渋滞もなくスムーズで、1時間早くの到着となりました。
 
        結構あっという間の11時間
 
 
コロナとウクライナ紛争の影響で、2023年3月現在で、まだ日本人旅行者にとっては難しいモンゴルーロシアの陸路越境となっておりますが、情勢が落ち着いて、通常化すれば、これも1つの旅行コースにもなりそうです。ウランバートルとウラン・ウデという兄弟都市を比べたり、モンゴル人とブリヤート人の関係を見たり、ウラン・ウデからバイカル湖を目指したり、更にはシベリア鉄道で西のモスクワや、東のウラジオストクを目指したりと、テーマは多様で面白いルートとなるでしょう。

 

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