ウラジオ発:メニューのない人気バー バーテンダー フョードル・ヴァイソフさん

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ウラジオストクのカクテルバー業界を引っ張るのが「Moon shine」と「Atelier Bar(アテリエルバー)」。この2店はウラジオストクのバーはもちろん、海外のバー関係者も頻繁に訪れるお店。今回は、メニューのないバーとして独自の路線を進む「Atelier Bar」の若きバーテンダー フョードル・ヴァイソフさん(Фёдр Ваисов)にバーテンダーになった経緯やお店の事、そして日本との交流などについてお尋ねしました。
 
 

— Atelier Barはいつオープンされたのでしょうか?
2017年12月8日にオープンしました。
 
 
–お店のインテリアについて教えていただけますか??
19世紀の英国ヴィクトリア朝のテイストをを基本とした内装です。他ではあまり見ることのないオリジナルなものを作りたいという思いで、このような雰囲気にしました。
 
 
                         ヴィクトリア朝風の内装はほとんどオーナーとスタッフの手作り
 
 
                              このカウンターにフョードルさんは立つ
 
 
–フョードルさんはウラジオストクのお生まれですか?
私はウラジオストクでなく、モスクワの郊外で生まれました。中等教育が終わる18歳まではあちらにいました。
 
 
–なぜウラジオストクに来られたのですか?
18、19の頃、父が仕事で単身、ウラジオストクに来ることになりました。そんな父に誘われて、ウラジオストクに来ました。
 
 
–来られてウラジオストクはどうでしたか?
首都モスクワと比べて、街はとても穏やかですし、人々もとても親切でやさしい印象を受けました。モスクワは生活のスピード、人の動きも速いのですが、ウラジオストクは落ち着いているので好きになりました。
 
 
–いつからバーテンダーとして活動されているのですか?
2013年頃からだと思います。ちょうど5-6年前からです。
 
 
–その当時はウラジオストクにカクテルバーはあったのですか?
今とは比較にならないほど少なかったです。2軒くらいだったと思います。
 
 
–Atelier barの特徴を教えていただけますか?
一番の特徴は、メニューがないことです。バーテンダーがお客さんとやり取りや質問をしてカクテルを作ります。なお、ビール以外のアルコールは全て楽しんで頂けます。
 
 
                           メニューは無くても、お客さんとの対話から最高の一杯を作り上げる
 
 
–なぜビールを置いていないのですか?
カクテル文化に触れて頂くというのがお店のコンセプトだからです。ただ将来的にはビールも置くかもしれません。
 
 
–メニューがないということでのお客さんの反応はいかがですか?
来店され、すぐは少し緊張しているケースも多いですが、まず初めにバーテンダーとこのやり取りをすることで、会話が始まり、次第にお客さんはリラックスしてきます。たいていのお客さんにとっては心地よいようです。
 
 
–メニューを作るということは考えられませんでしたか?
スタッフ皆で「メニュー作ろうか?」という時期も正直ありました。ただうちに来てくれるお客さんの多くは、バーテンダーとの、会話ややり取りを楽しみにしている人が多いのです。結局、そのメニューがなしで、バーテンダーとの交流を好む声が多く、今に至っています。
 
 
–ヒョードルさん以外のバーテンダーさんは地元の方ですか?
はい、私以外は、皆地元ウラジオストクの出身です。皆それぞれにバーテンダーとして経験、知識の豊富ないいスタッフです。
 
 
                                共同意識が強く仲の良い店のバーテンダー
 
 
–ウラジオストクとモスクワではバー文化に違いはありますか?
あります。ウラジオストクは日本を始めとしたアジアに囲まれた場所なので、アジアっぽいフレンドリーさがあるような気がします。そしてバー文化の先進国である日本のようにある一定の形式、スタンダードを備えたサービスが特徴です。昨年、日本のバーを訪ねましたが、そこではお客さんに挨拶して、ちょっとした会話をし、水を出すという形式を見ました。その点、モスクワはヨーロッパのバー文化の影響が強く、もう少しくだけた感じです。ヨーロッパのバーでは、バーテンダーの微笑も多い気がします。
 
 
–ウラジオストクでは日本のバー文化が人気なのですか?
日本はバー文化先進地ですし、日本の素晴らしいバーテンダー達が、ウラジオストクに来て、教えてくれたりもします。そういう点でウラジオストクのバー業界は恩恵を受けています。
 
 
–そういう日本のバーテンダー達との交流はいつから始まったのですか?
昨年日本に行ったのですが、行く前にSNS等でやり取りをして、現地で実際にお店を訪問しバーマンたちと会わせてもらいました。来週は、新宿の「Ben Fiddich」店主鹿山博康さんが来てくれますし、以前は「MIXOLOGY Laboratory」三和隆介さんもいらっしゃいました。中村充宏さんという著名なバーテンダーも空港近くの大きなレストランに来て技を披露してくれることにもなっています。
 
 
                          中村充宏さんは和服でウラジオストクのバーに立った
 
 
–東京に行かれた際にはどのようなことをされたのですか?
まずはバーを巡りました。また丁度その時、東京バーフェスタというのが行われていて、新作のお酒を試したり、メーカーの人と直接対話させてもらったりと、大変有意義に過ごしました。ワークショップにも参加しましたよ。
 
 
–日本のバーテンダーからはどのようなことを感じられましたか?
日本のバーテンダーは、細部に非常に気を配ります。そして作業が緻密、正確です。日本人バーテンダーが店に立っていると、豊富な経験、そして自分の仕事に対する自信が感じれます。話さなくてもお客さんに素晴らしい印象を与えています。
 
 
                       フョードルさんも大きく感銘を受ける新宿「Ben Fiddich」と店主鹿山博康さん
 
 
–ヒョードルさんは今後どのようにバーテンダーの道を行かれるのですか?
今年は11月に全露のバーテンダーコンクールがあるのでそれに参加します。昨年はうちのお店として130チームが参加する団体コンクールに参加しました。こういうコンクールに参加し、表彰されたりすると自分の技術の保証にもなるのでとてもいいことだと思います。
 
 
                             バーテンダーとしての道を追求するフョードルさん
 
 
–お店にはヒョードルさんのような優秀なバーテンダーが多いのですか?
私が優秀かはわかりませんが、どのバーテンダーも知識、経験ともに豊富ですばらしいです。うちのお店では、皆で共同でお店を作るという意識がつよいので、誰がいいということはなくて、皆それぞれに強みがあると捉えています。
 
 
–自分のお店は開きたいと思いませんか?
バーテンダーであれば誰でも最終的には自分の店を持ちたいと言うと思います。ただ私はまだその段階ではなくて、勉強して、成長していくのが今の私の道になります。
 
 
–日本人旅行者も来店が増えていますか?
少しずつ増えていますよ。
 
 
–日本人旅行者はメニュー無くても困っていませんか?
大丈夫ですよ。うちに来られるお客さんはメニューなしを承知で、私達とのやり取りを楽しみにしていますから。我々も、簡単な英語で「甘いのお好きですか?」「酸っぱいのは大丈夫ですか?」とか易しい言葉で尋ねるように努めるので、日本人旅行者も問題なく楽しんでいるようですよ。

いつも紳士で丁寧な応対をしてくれるフョードルさん。その風貌からは20代とは思えない落ち着きを感じ、彼のシェークさばきとバーでの立ち姿からは仕事の真摯さが伺えます。日本のすぐれたバーマンとも交流を持ち、教えを乞う中で、ロシアと日本の良い部分が組み合わさったウラジオストクらしいなっていくかもしれません。貪欲にバーテンダーの道を突き進むヒョードルさんの作る1杯のカクテルは、ウラジオ旅行の楽しみの1つです。

お店の紹介:http://urajio.com/item/0279



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