ウラジオストク駅近くの果物屋で店員として働くキルギスタン人のアシロヴァ ・アイダさん(Ашырова Аида)。いつもにこやかな対応で常連客も多い。朝から夜遅くまで店頭に立つアイダさんにウラジオストクへ来た経緯や当地での生活等について伺ってみました。
–アイダさんはいつキルギススタンからウラジオストクへ来られたのですか?
ちょうど14年前にウラジオストクへ来ました。
–なぜウラジオストクに来られたのですか?
もともとキルギススタンはソ連邦の1国でソ連同様に生活も安定していました。ちょうどコルホーズとかがあった時代です。その後、ソ連が崩壊して、キルギススタン国内も不安定になり仕事もなくなるような状況に陥りました。そのような時代だったので、夫は仕事を求めて極東ロシアに向かいました。ウラジオストク、サハリンなどこのエリアを中心に夫は仕事をし、その夫に呼ばれるような形で私もウラジオストクへ来ることになりました。
–ウラジオストクに来られてはどんなお仕事をされましたか?
14年前に来て、しばらくは朝鮮風漬物店の売り子をしていました。そして7年前に今の果物店に勤めることになり今に至っています。大体朝9時から夜9時までが勤務です。
–ウラジオストクにキルギススタン人は多いのですか?
私が来た当初は本当に少なくてあまりみかけなかったのですが、次第に増え、今は結構見かけるようになったと思います。
–ご家族は皆さんウラジオストクにお住まいですか?
私には夫と2人の娘と1人の息子が子供がいます。2人の娘はウラジオストクで私と一緒に生活していて、息子は母国キルギススタンで大学に通っています。夫は今、長期出張でモスクワで生活しています。兄弟は母国で果物の商売をしており、ロシア向けに輸出しています。妹も故郷で縫製関係に従事しています。
アイダさんの2人の娘さん
–キルギススタンには頻繁に戻られるのですか?
来た当初の頃は、半年にウラジオストク、半年キルギススタンという生活で結構頻繁に戻っていました。今は2,3年に1回戻る程度です。向こうへ行くと、親戚なんかにもキルギスタンに住んだらどう?といわれるのですが、もうウラジオストクの生活に慣れてしまい、逆に母国ではちょっと手持無沙汰になってしまう感じですかね。ウラジオストクの生活は悪くないですよ。
–ウラジオストクで好きな場所を教えていただけますか?
友達なんかとたまにルスキー島にいきます。ルスキー島はきれいな公園がって噴水があったりもします。小さい滝もあって、ただ散歩して写真撮ったりするだけで結構楽しいですよ。
アイダさんの好きな小さな滝の前で
しばしお店には2人の娘さんが立ち寄ってくれ楽しそうに店番を勤めるアイダさん。いつも同じ、しかもニコやかな店員さんが居てくれるとお客さんも安心なはず、これからも長く店頭に立ち続けてほしいものです。
お店の紹介:http://urajio.com/item/1394
ウラジオ発:駅そば果物店のキルギスタン人店員 アシロヴァ ・アイダさん
駅そば果物店のキルギスタン人店員 アシロヴァ ・アイダさん
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