ウラジオ発:ドライフルーツ屋タジキ人店員 イブラギモル・アブドラさん

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トカレーフスキー灯台へ行く途中にある人気スーパー「サンベリー」。その敷地内のドライフルーツ店で毎日店頭に立つのがイスラム教徒タジキスタン人であるイブラギモル・アブドラさん(Ibragimov Abdulla)。ウラジオストクから8500kmも離れているタジキスタンから来ている理由やウラジオストクでの生活等について聞いてみました。
 
 

 
 
–アブドラさんはいつ、なぜウラジオストクに来られたのですか?
ソ連が崩壊したのち、1990年代に父がまずウラジオストクに来ました。父はウラジオストクで長い間、学校の先生をしておりました。学校の先生の給与はそれほど高くなかったので小さい商売を始めるようになりました。僕は生まれはタジキスタンで、2010年まではタジキスタンで暮らしていました。2010年父が全家族を呼ぶような形で、僕もウラジオストクに来ることになりました。そしてそのままウラジオストクの小学5年生に入学しました。タジキスタンは2重国籍を認める国なので、ロシアでロシア国籍を取得し、今に至っています。2年前まで兄弟5人と両親の7人で暮らしていたのですが、母と4人の兄弟はタジキスタンに戻りました。僕はそれからずっと1人暮らしで、父は父で別に暮らしています。
 
 

 
 
–このお店のことについて少し教えていただけますか?
このお店は1年前に父が開きました。ウラジオストク市内に2店舗あります。うちは5人兄弟で僕が長男で成人しているので、一家の仕事として手伝っています。イスラムの世界では家族が多ければ大きいほど経済的にも反映するという考えがあるので、そういう風に兄弟皆でやっていくんだと思います。
 
 

 
 
–家族が多ければ多いほど豊かになるんですか?
はい。イスラム社会ではそういう考えが強いと思います。昔は、裕福になること自体をコーランが否定しているというような風潮がありました。でも今は裕福になることはいいことという風潮がありますね。

 
 
–アブドラさんは毎日店頭に立っていますが大変でないですか?
お店自体の休日はなく、ほぼ毎日店番をしていますが、全然大変でないですよ。ずっと座っていて、お客さんが来たらちょっと動くくらいですから。時間も自由にあって、本も沢山読めますしね。
 
 

 
 
–すごい分厚い本が何冊もありますが、どんな本読まれているのですか?
ロシア語の小説、経済関連の本、母国タジキスタンの物語、それとペルシア語の本です。ペルシア語は僕にとって外国語で、ちょっと難しい部分もありますけど、脳を発達させるために読んでいます。スマホではペルシア語でイラン人の友人とやり取りしたり、とりあえずコミュニケーションには困らないレベルになりました。そして今は日本の村上春樹も読みたくて、本屋に立ち寄ったんですが、なくて残念でした。
 
 

 
 
–アブドラさんはすごい勉強家なんですね?
別にそんなこともないと思いますが、今はとりあえず色んな事に関心があるんです。自分を成長させるのも楽しいですし。僕は英語ができないので、今後は英語も勉強して、自由に扱えるようになりたいと思います。
 
 
–アブドラさんの休日の過ごし方教えていただけますか?
ほとんど休日はないのですが、たまに友達と会ったりして過ごします。1人で散歩するのも好きです。夜の軍艦通りをよく歩くのですが、潜水艦もライトアップされたりと、とても綺麗です。今の僕にはあまり休日が必要ないし、特にそれで困ることもないです。
 
 

 
 
–最後ですが、夢や計画があれば教えていただけますか?
とりあえず色んな国を見てみたいですね。イラン、トルコ、マレーシアとかいいです。イランは街が綺麗だし、なにせ物価が安いと聞いています。マレーシアはイスラム教の国なのに経済発展も遂げて理想的なイスラム国家だと思います。そしてウラジオストクのすぐ横にある日本も是非行きたいです。直近の人生計画としては、数年以内にカザンに移り住み、カザンで働きたいです。小さい頃に一度行き、とても好きになりました。カザンはロシアでありながらイスラム教徒が人口の50%で友達も6-7人いるので生活も楽しそうです。そしてカザン行って、家族を築いて、その後は故郷のタジキスタンで女学校を開こうと思っています。おそらくイスラム教国全般なのですが、タジキスタンでは結婚後に家庭内暴力があったり、言葉で夫のなじられたりとするケースが多いんです。そしてその苦悩の状況をただ耐えるだけ、どうしたらいいかわからないという妻、女性が多くみかけられます。プライベートなこととして警察も介入することはほとんどありませんので、場合によってはコーランが禁じる自殺に追いやられるケースもあります。原因としては、イスラム社会では男は結構自由に行動でき、外の世界のことも色々知るチャンスがあり弁もたつのですが、女性は極めて身近なことしか知らず、狭い世界に生きているというのが僕の考えです。小学5年生からは女性だけ男性とは切り離して、色んなことを学ばせ、現在あるような状況を打開させるようにもっていければと思います。コーランでは完全に男女平等を謳っているのですが、どうも男はえらそうにしていることが多くこまったもんです。現代はこんなに平等になっているのですからタジキスタンも少し変わらないといけません。学校の名前はもう決まっていて「SAUDA」です。アラビア語で幸福という意味で、実は僕の初恋の女の子の名前なんです。作ったら彼女びっくりするかなぁ。
 
 

 
 

 
 
イスラムの教えでは一番大切なのを「誠実さ」といい、女学校を作りたいという夢を抱きながらウラジオストクでの日々を過ごすアブドラさん。仲間も多く勉強家のアブドラさんがどんどん夢をかなえ、タジキスタン社会まで前進させる日は近いかもしれません。
 
 
お店の紹介:http://urajio.com/item/1393



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