40年以上地元に愛され続けるの写真館「フォトアテリエー」。このお店のレトロさは地元民だけでなく、旅人にも哀愁を感じさせてくれる。ソビエト時代から今日に至るまでお店を守り続ける主 ピョートル・ミハイロビチさん(Пётр Михайлович)にお話を聞いてみました。
—-生い立ちから今までを教えていただけますか?
1952年にウラジオストクからちょっと離れた村で生まれて、5歳の時にウラジオストクに来たから、まぁほとんどウラジオ人だね。来年で65歳だよ。1976年にこのフォトアテリエは出来たのだけど、1980年に自分は入社した。入社といってもソビエト時代だから割り当てられたという方が正確だけどね。1980年からはずっと主として店を切り盛りしているよ。
—-競争が激しい中よく40年も経営できていますね、秘訣でもあるのですか?
う~ん、特に秘訣とかは考えたことないなぁ。ウチは1991年にソビエトが崩壊するまで、ソビエトの国営会社としてやっていて、それから個人の店になったんだ。だから実際に資本主義の中で戦っているのは20年くらいかな。やっぱり、秘訣はないね。敢えて言えば、常にしっかり仕事をやることだけかな。従業員もそういう僕の姿を見てくれているのかもしれないね。でも本当に特別なことはしていないよ。
—-ソビエト時代と現在のロシアで、お店の状況は変わりましたか?
ソビエト時代は皆が淡々と良い仕事をしようという空気があったね。資本主義が持ち込まれて、お金を稼ぐのに一生懸命になって、そういうソビエト時代の考えみたいのが風化しちゃっているね。僕の感覚では、ソビエト時代の方が皆一生懸命働いていた感じがあるね。
—-それにしても8時30分から19時までわずか30分の休憩で、しかも365日営業って大変じゃないですか?
1ヶ月に2-3日しか休まないこともあるけど、もう慣れてしまったよ。大したことないよ。家族と過ごす時間が少なくてたまに怒られるけどね(笑)。
ほぼ休みなく、淡々と良い仕事をされ、お店をキレイに維持されるピョートルさん。ウラジオの生き字引みたいな方で、朴訥としてますがお店のように味わいがあります。ソビエト時代から今までのウラジオを映し続けてきた貴重なお店なので、いつまでも残ってほしいものです。
写真館の紹介:http://urajio.com/item/0530
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