日本からウラジオストクへの渡航は中国経由のフライトが充実してきたのではあるが、
船旅を楽しみたいということで今回は韓国東海経由ウラジオ行きにつき紹介。
フェリーの運行は、ドゥウォン商船という韓国の会社。
チケットは、事前に予約して、当日、現地で現金かクレジットカードで
支払う。やりとりは簡単な英語でおこなってくれる。
予約メールアドレス:booking@dwship.co.kr
価格は等級や時期によって変わるが、2025年5月時点では、2段ベットのクラスで
片道400000ウォン(45000円弱)。
ということで、ドゥウォン商船で事前予約し、ソウルから出発。
電車もあるが、約1時間に1本と本数が多いのと、個人的にバス旅が好きなので
バスで東海市まで行くことにする。
バスは地下鉄3.5.9号線が乗り入れる「ソウル高速バスターミナル」から発着。
バスチケットを窓口にて購入。バスも時間帯や設備によって異なるが、
30000ウォン(3500円弱)。東海発着は、21番乗り場となっている。
乗車時間は通常は3時間とされているが、渋滞することもあり、倍の6時間かかる
ケースもある。余裕をもって移動したい。乗船前日に東海市で1泊するのがおすすめ。
途中パーキングエリアで15分休憩があり、韓国のパーキングエリアも楽しめる。
「東海市総合バスターミナル」に到着。
このままフェリー乗り場にいってもよいが、今日は東海市で1泊。
バスターミナル周辺には何軒かのモーテルがあるので、直接モーテルにいっても
多くの場合、大丈夫だとおもうが、念の為、AGODAで予約。
Booking.com等のサイトでは東海市の宿は掲載が限られているので、予約にはAGODAがおすすめ。
バスターミナルのそばのモーテルで1泊したのち、フェリーターミナルへ移動。
バスターミナルからフェリーターミナルまでは、タクシーで約30分、10000ウォン(約1200円)。
フェリーターミナルがある場所は、鉄道の東海市駅から約500メートルと近い。
ウラジオストク行きのフェリーは毎週日曜日の16時出航で、手続き開始は13時からとなっている。
12時であるが、すでに多くの乗客が待機している。
ロシア人が6割、中央アジア人が2割、韓国人が2割といったところ。
荷物の個数制限はないのであるが、1つの荷物が25kgを超えると、超過料金を支払う必要があり、
まずは荷物の重さチェックが行われる。そしてチケットカウンターヘ行き、予約チケットの決済を行う。
出国手続きを行い、ついに乗船。
英語も話す韓国人、ロシア人、フィリピン人スタッフが迎えてくれる。
館内は、こんな感じ。
レストラン、バー、売店、免税店、大浴場もあるので24時間の船旅も結構あっという間にすぎる。
なお大浴場は、お湯がはられていないので、シャワーだけの利用となっている。日本人以外はそれほど
湯船への思い入れがないためか、こうなっているよう。
館内には2つのTVモニターがあり、1つは韓国ニュース、1つは大リーグとなっている。
韓国では野球熱が高いが、ドジャースでイ・ソンへ選手が活躍していて、また、大谷選手への注目度も
高いということで、ドジャース戦のダイジェストを中心に放映されている。ということで大リーグも堪能。
館内のWifiは有料で、3000ウォン支払うと館内でWifiも使える。
2段ベットはシベリア鉄道のものよりは大きく、1晩すごすには十分。
TVみたり、歓談したり、本読んだり、寝たりしていたら以外と早くウラジオストク港に翌日18時に到着。
下船はロシア人から先に行われ、外国人は後ととなる。
到着から下船までに2時間、下船からロシア入国手続きまでに1時間かかり21時に外に出ることができた。
時間はややかかるが、韓国の地方もフェリーも堪能でき、充実した帰路となった。
今回は利用しなかったが、同フェリーは日本の鳥取境港市までも行っているので、時期があえば
ぜひそれも利用してみたい。