ロシア人の子供向けの芸術教室や自然体験などの教育サービスで人気を博す「ZARIYA」。ウラジオストクで既に15年運営され、ここ数年は子供向けのみならず、大人向けに、更に海外からの旅行者向けにサービスを提供している。日本人の旅行者にも料理教室や伝統工芸教室などを開き好評。このZARIYAの創業者であり、社長のヴィクトル・パフローヴィチさん(Виктор Павлович)にお話伺いました。
—-お生まれはウラジオストクですか?
1960年にオレンブルク州の生まれです。1975年、15歳の時にウラジオストクに来ました。今56歳なので
既に40年以上はウラジオストクにいますね。
—-15年前に現在の教育関連事業を始めたと伺いましたが、それ迄の御仕事は何ですか?
ソビエト時代はずっと海で仕事していました。ロシアで俗に言われる「海男」です。海上輸送の関係を担当していました。その仕事ではアメリカからヨーローッパ、アジアなど数十カ国は訪問しましたよ。ソビエトが崩壊して、1990年から2000年くらいまでは色々なビジネスをしていました。中古車ビジネスもしましたし、韓国や日本の雑貨を輸入したりとしました。まずまずうまくいってました。
—-なぜビジネスが上手くいっていたのに、現在のような事業を始めたのですか?
別に宗教とかではないけど、なんとなくこういう社会的事業を始めねばと思ったんですよ。思ったというよりは感じたという方が正しいですね。現在の事業もビジネスですが、社会的、教育的側面で貢献するようなビジネスをしなさいという啓示みたいのがあったんですよ。
—-今非常にうまくいっているようですが、職員さんは何人ですか?
2012年のAPECがあった年に、我々のような事業に対する法律が改正され、それでだいぶ運営に軌道に乗りました。職員は25人位です。女性が3分の2です。
—-事業をする際に心がけていることはありますか?
子供も大人も皆、何かしらの能力を秘めています。それが工芸だったり、歌だったり楽器だったりして、その本人が持っている芸術方面の力を引き出し、本人に気づかせるのが我々の仕事です。そしてそういう能力が出て来ると人生も良い方向に進んでいきます。人生を豊かにするお手伝いです。
—-今後の計画を教えていただけますか?
お陰様で事業が急成長しており、今もウラジオストク市内の各地域に支店のような形でセンターを増やしています。来年は少なくとも3箇所がオープン予定です。それと旅行者向けの体験教室、交流事業も大きく展開していきます。
いつ行ってもにこやかに迎えてくれるヴィクトルさん。そんなヴィクトルさんを慕う従業員達。パワフルで
元気のよい女性達がヴィクトルさんの事業を支え、今後も発展していくのは間違いなさそうです。
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